私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「やだー」

「………奏斗先生助けてください!」

「雄斗、離れろ
 香音が潰れる」

「えっ、あっ香音大丈夫か!?」

「大丈夫
 奏斗先生ありがとう」

「おう
 てか、目の前でイチャつくなよ
 飯がまずくなる」

「いいじゃん
 香音とイチャつきたいの!
 こんな可愛い香音、何もしない方が無理」

「……………お前ほどほどにしろよ?
 香音の未来を潰すようなことはするなよ」

「分かってる
 大事だからこそ今はしねぇよ
 それに香音の親御さんの信頼も裏切ることになるしな」

「………そう言えば結構信頼されてるな?
 普通、ここまで任せるか?
 香音まだ高校生だぞ」

「まぁな
 でも香音のこと中学生の頃から知ってるもん!
 親御さんとも仲良くなったしな」

「はぁ………香音の親御さんも良く許すよな
 こんな男と二人で暮らさせるとか………」

「……………ちゃんと誓ってる
 誠実なお付き合いをするって
 絶対に香音を幸せにするって」

「……これのどこが誠実なんだ?」

「まぁいいだろ
 な?香音」

「うん!
 私も頼んだし
 雄斗と一緒に暮らしたいって」