私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「えっ……ちょっ…………いつから聞いてた……?」

「ん?
 奏斗が俺に怒られるって辺りから
 さぁ、何してたのかなー?」

「雄斗!
 俺は止めたぞ!?」

「知ってる
 だから香音に聞いてる
 ほら、言ってみ?
 大丈夫なんだろ、俺が来ないから」

「………雄斗怖いよ…?」

「うん、怒ってるからな」

「…………怖い………笑ってよ……」

「ん、これでいいか?」

口は笑ってるけど…………目がめちゃくちゃ怖い…………

「………ごめんなさい………お願いだから………雄斗……そんな怖い顔しないでよ………」

「どうしようかなー?
 香音がちゃんと言ってくれたらやめようかなー?」

「…………奏斗先生に抱きつきました
 ごめんなさい…………」

「ん、良い子
 良く言えました」

「雄斗………」

「ただし!
 もうダメだからな?
 奏斗も他の男も」

「…………はい」

「よし、じゃあ飯食うか!
 お腹空いたなー」

「あっ、俺も!!」

そしてリビングへ戻った