私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「奏斗先生がそう言うなら同じだよ
 奏斗先生に言われたら……私は逆らわないよ
 例え…………雄斗と別れろって言われても
 奏斗先生に逆らう資格ないから」

「……………お前……頭良いのか何なのか………
 まぁ何となく分かったよ、言いたいことは
 確かに………誰にも分からないよな
 その人といる資格なんて」

「そうだよ」

「だな…………
 まっ、とりあえず今は話すことを目標にするわ!」

「頑張ってください!
 できることがあれば何でもします!!」

「…………罪悪感あるから?」

「違いますよ
 ただ単純に…………二人に幸せになってほしいだけです」

「なら良いけど
 あとさ、俺に助けられたとかいちいち考えるなよ?
 嫌ならちゃんと言えよ
 雄斗と別れろとか絶対に嫌だろ」

「絶対に嫌だよ
 さっきのは例え話だから………
 いくら奏斗先生に言われても別れないよ
 雄斗だけは絶対に離さない」

ガチャ


そんな時、部屋のドアが開いた

「えっ………雄斗…………」

「いやー
 珍しく香音が語ってるなーと思ったら
 可愛いこと言ってんじゃん」