「アハハ………」
「でもさ、香音が戻ってきて明るくなったよ
文香の笑顔……久しぶりに見れた
ありがとな」
「いえ……私何もしてませんから」
「……………俺の代わりに吐き出せてあげて
本当は………文香も辛いはずなんだ」
「………奏斗先生は……文香に何もしないんですか?」
「…………俺が側にいてあげたいよ
でもさ………そんな資格俺にはない
文香の側にいる資格………ないんだよ
ただ………もう一度だけでいいからあいつと話したい
ごめんってちゃんと謝りたい」
「………何かしたんですか?」
「……………あの事件の時……………文香を置いて香音のところに行ったんだ
掴んでくれた手を離して
……………最低だよな」
「…………奏斗先生…………ごめん………ごめんなさい…………私のせいで…………」
「香音のせいじゃねぇよ
決めたのは俺だし
その選択に後悔はしてない」
奏斗先生…………
そこまでして……………
思わず奏斗先生に抱きついた


