「そうだったんだ………早く言ってくださいよ!」
「まぁ冬の間だけだからな?
夏はやめろよ
暑いから」
「分かってますよー
あー……でも嬉しいな
雄斗の着ていける…!」
「………雄斗に許可とれよ」
「あっ……………
奏斗先生、助けてください!!」
「いやー
別にお前が頼めば雄斗は断らないだろ」
「………そうかな………」
「そうだよ
香音が可愛く頼めば雄斗なんてイチコロ」
「可愛く……………は無理だけど頼んでみる!
これがあれば…………少しは怖くなくなる……と思える
守ってくれる気がする」
「…………それならなおさらな
香音に学校を怖い場所にしてほしくない
まぁ俺が言っても説得力ないよな」
「全然!
奏斗先生に話して良かった………
気持ち分かってもらえるのって嬉しいね」
「そうだな
あいつも………吐き出せてるといいんだけど」
「あいつって………文香…?」
「あぁ……
文香さ、香音が戻ってくる前は全然話さなかったんだ
俺以外とも
必要最低限って感じだった
まぁ俺は完全無視されたけど」


