私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「………雄斗にしか甘えないよ
 雄斗しか………この寂しさは埋まらない……」

「ん、ならいいけど
 これからも俺だけを見てろよ」

「今もこれからも雄斗しか見ないよ」

「香音………」



そしてしばらく抱きしめ続けてくれた



































「…………香音、そろそろどう?」

「………ん」

「悪りぃ、お腹すいた
 ご飯……作ってきていいか?」

「うん………勉強……してくる……」

「無理するなよ
 ご飯出来たら呼ぶから」

「……………雄斗の……パーカー………貸して…?」

「どうした?
 寒い?」

「……違う………雄斗のが………欲しいの…………」

「良く分からないけど…………何でもいいのか?」

「うん……」

「分かった
 ちょっと待ってろ」

そして部屋に向かった













「ほら、これでいい?」

「………ありがと」

「おう
 何に使うんだ?」

「…………着る」

そして雄斗から借りたパーカーを着た

雄斗の匂い…………落ち着く

安心する…………

「お前っ………
 はぁ………………」

「雄斗…?」

「あのなぁ…………マジで襲いたくなるからやめてくれ………
 男心を少しは理解してくれよ………」