ガラッ

「奏斗!?」

「…………雄斗、来たか」

「親父!
 奏斗は!?
 無事なんだよな?」

「………………後は奏斗次第だな」

「何だよそれ……………」

「右腕に一箇所………背中に二箇所
 刺された跡があった
 出血も多かったから………」

「……どうして………こんなことに…………」

「…………生徒を庇ったらしい
 奏斗が何で庇ったのかは知らないが……」

「…………生徒だから……庇ったんだろ」

「………奏斗には少し知識を入れさせていた
 急病人とか対処できるくらいには
 庇った生徒………相当酷かったらしいぞ
 奏斗も分かってたはずだよ
 その子が助かるかは分からないことぐらいは
 なのに庇うなんて………バカにも程がある」

「その………庇った生徒は?」

「軽傷の子はうちに来たよ
 その………奏斗が庇った生徒は……かかりつけがひまわり病院だったらしいからそっちに」

ひまわり……病院…………

……………っ!

まさか…………違うよな…………?


そして電話をしようとスマホを開いた時



香音からメッセージが来ていた



それも




今から帰ると






30分くらい前に