「何、嫉妬ですかー?
 可愛いー!」

「うるせぇ!
 お前、雄斗にチクるぞ」

「どうぞ、ご自由にー!
 雄斗の前でもこういうのやったことあるんで!!」

「マジかよ………雄斗可哀想………」

そんな小言を聞き流しながら問題を解き始めた


隣からは楽しそうな声が聞こえる

文香………良かったね

思いが…通じて



実は文香から全部聞けた!

遊園地に行った日のことを

私は寝ちゃってて全然分からなかったけど、良い感じだったんだよね!

きっと!



そして黙々と解いていった

















































コンコン

机を叩く音がして顔を上げた

「………奏斗先生」

「今日はここまでな
 もう外暗いから」

「えっ……あっ、本当だ!
 ごめんなさい……こんな時間まで付き合わせて……」

「いいよ
 楽しかったから」

そして文香もニコリと笑っていた

「じゃあ帰るぞ
 香音は車のところで待っとけよ」

そして先に奏斗先生は教室から出ていった