「香音………頼むから泣き止んで…?
 お前の泣き顔見ると……どうすればいいのか分からなくなる………」

車を路肩にとめて話しかけた

「…………………」

「言いたいことあるなら言って?
 思ってることとか……」

「…………辛い……」

「うん」

「………………死にたい……」

「うん………」

「………ゆう…と………嫌い………大嫌い…………」

「………………………」

「…………別れて……………捨ててよ…………」

「…………ごめん
 それは出来ないよ」

「…………………何で………」

「香音………一人に出来ない
 てか俺も一人になりたくない
 俺……香音のこと大好きだから!」

「……バカ…!
 嫌い………雄斗なんか嫌い…!」

そしてさらに激しく泣き始めた


あー………もう本当にどうしよ………

泣きじゃくるし…………一人にするにも今は危険だし………

はぁ……………

「香音………ごめんな……
 あんなところ意地でも止めれば良かったな……
 ごめん………本当にごめん………」


そしてギュッと抱きしめた