しばらくして香音は泣き止んだ


「香音……大丈夫か…?」

「…………………」

下を俯いたまた動かない……

「香音……大丈夫だからな……もう…何もないから……絶対に……俺が守るから……」

そう言ってそっと抱き寄せた








しばらくそうしていたが香音が俺の腕の中から出ようとした

だから……腕を離した


もう少し……こうしていたかったな………


そうしていると香音が俺のパソコンをいじり始めた

「香音ー、それ仕事のだからあまりいじるなよー」

そう言ってパソコンを覗きこんだ

そこには………


″ごめんなさい″



そう書いてあった



「………………香音、何に謝ってる?
 何も悪くないよ?」

「…………………………………」

何も言わないかわりにパソコンを打ち始める


″ごめんなさい
 本当は少し前から………正常に戻ってます″


……………………ん?
戻ってる…?
………どういうことだ…?

「香音……ごめん
 もう少し詳しく教えてもらえるかな?」



カチャカチャカチャ






″病院に運ばれたっていう記憶はあるけど………そこからの記憶がありません
 あるのは……1週間程前からの記憶です″