「ちゃんと寝る!
 約束する!」

「うん
 ならいい」

「雄斗〜大好き〜
 好き過ぎて死にそう……」

「それは困るなー
 俺を置いていくなよー」

「ん〜……雄斗大好きだよ〜」

私は雄斗の胸に顔をうずめた

「今日はどうしたー?
 やけに甘えてくるな」

「ダメ…?」

「ダメじゃないよ
 甘えてくる香音も可愛いよ」

「………雄斗はこれ以上カッコよくならないでね」

「んー?
 大丈夫だよ
 もう歳しか取らないから」

「…………それなら良いよ」

「香音こそ可愛いくなるなよ?
 男寄ってくるから」

「そんなことないよ」

「…………鈍感
 すれ違う男、香音のこと見てる」

「雄斗が気にしすぎなだけだよ」

「……………生脚ダメ
 制服のスカート短すぎ」

「えー?
 そんなことないって
 校則の範囲内だよ?」

「……………短い
 俺の前だけにしろ」

「じゃあどこまでならいいの?」

「膝下?」

「長っ
 暑いし、そんなに長い人いない」

「……………周りを気にするな
 香音は可愛くなっちゃダメ
 それに通学バスだろ」

「………せっかく折ったのに
 直すの面倒くさい」

「……………出しとけ
 俺が直す」

「雄斗出来るの?」

「俺を舐めんな
 それくらい出来る」

「本当ー?
 じゃあ出しとく!
 あっ、めっちゃ長くするのはやめてね!!」

「はいよ」