「………だからさ、一緒に出かけたいの………4人で………」

「…………………」

「文香の気持ち………良く分かるんだ………
ずっと……雄斗のこと好きだったから………
 だから………応援したい
 文香が誘っても………奏斗先生、断るじゃん」

「…………教師だからな」

「雄斗………お願い
 協力して………?」

「………………奏斗に想い人がいても……………応援するか…?」

「………………いるの…?」

「…………奏斗には言うなよ
 あいつ……あんなんだけど………ずっと想い続けてる人がいるんだ
 もう……亡くなってしまったけど……………」

「……………………」

「ごめんな
 暗い話して
 だから………協力はあまり出来ない」

「…………そっか」

「でもさ、遊園地は行こっか」

「………いいの?」

「俺がただ行きたくなっただけ
 せっかくの休みを奏斗と過ごすのはもったいない気がしてきた!」

「雄斗………ありがとう!
 大好き!!」

「うん、知ってる!」

「何それ
 あと…………その日の夜、文香泊まってもいい?」

「いいよ
 ちゃんと寝るなら」