私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「うるせぇよ!
 黙れ
 やっと寝たんだから………」

「えっ!?
 寝たの!?」

「寝たよ………やっと」

「良かった…………やっぱお前、凄いわ」

「……………そんなことない」

「凄いよ
 俺があんだけ言っても寝なかったのに………ずっとお前の写真見てた」

「……………そっか」

「じゃ、また後で来るわ
 これ返したかっただけだから」


そして俺に香音の勉強道具を渡して帰って行った


和田からもらった香音の教科書には…………ふせんがびっしり貼ってあった


ノートも………凄いたくさん書いてある……


凄いな………普通、こんなに勉強するか……?















































「……………っ」

しばらくして香音は起きた

「香音おはよ
 ちょっとは寝れたか?」

「………………うん………それ………」

「あぁ……これな
 和田から返してもらったよ」

俺が手に持った香音の教科書を見て言った

「…………ごめ……んね」

「いいよ
 別に怒ってはいないから
 でもさ………何でこんなに勉強してるの?
 ノート見て……驚いた
 こんなに頑張ってるなんて………」