「………………ってことは……右目は……」
「右目は見えるよ
でも視野が狭いんだって
普通に生活する分には問題ないけど体育とかはね…………」
「…………ごめん
何も知らなくて………」
「気にしないで?
私が隠してたんだから
先生達にも言わないでもらえるように頼んだから」
「そうだったんだ………でも……何で隠してたんだ…?
そしたらもっと………」
「もっと協力できたって?」
「あぁ……俺だって、クラスの人達だって」
「そうかもしれない
でも言えなかった」
「どうして?」
「……………知られたら…対等にいられない気がした
可愛そうって思われたくなかった」
「…………………」
「いちいち気を遣われたくなかっしさ
急に接し方変わるのも無理だし」
「そっか…………」
「だから佐藤君も今まで通りでいてね?
気を遣われるのが一番嫌だから」
「分かった………先生以外誰も知らなかったのか?」
「さすがに仲良い人達は知ってるよ
その子達に助けてもらってた部分はあっから」
「そっか…………俺ももっと早く知れてたらなー」


