私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「…………まだ彼氏かな……
 でも……別れちゃうかも」

「何で?」

「何かさ、ちょっと離れようって言われて
 2週間も電話もメールもしてない」

「まじで!?
 じゃあ俺にもまだチャンスある?」

「んー……でも私、彼が好き
 別れても……ずっと好き
 忘れられないよ」

「それでもいいよ
 忘れなくてもいいから………試しにとかでいいからさ」

「………まっ、そんな事になったらね」

「よっしゃ!」

「フフッ………やっぱり変わってない」

「まぁそんなすぐには変わらないよ」

「そうだねー」

そこからは沈黙が訪れた













でもその沈黙を破ったのは佐藤君だった

「あのさ………岩本は何でここにいるの?」

「…………………」

「あっ、嫌だったら言わなくていいから!」

「…………中学校の時……何も気づかなかった?」

「んー…………関口先生と仲良かったってことぐらい?」

「そんなに仲良い訳じゃないよー
 関口先生は誰にでも優しかったじゃん」