私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「………いいよ
 屋上でいい?」

「うん
 どこでもいいよ」



そして屋上へ向かった

































「あれ、屋上行っていいの?」

屋上に続くドアの前にチェーンが付けられている

「まっ、バレなきゃいいでしょ
 たまに来てるよ」

「そうなんだ」

「だから内緒ね?
 私、ここ好きだから」

「あぁ」


そして屋上に出た


「あー、気持ちー!」

「風が気持ちーな!」

「でしょ!」

「うん………良かった」

「何が?」

「ん?
 変わってないなって思って」

「佐藤君も変わってないよね」

「そうか?
 だいぶ変わったと思うぞ?」

「全然変わってないよー
 あの頃と同じで…………優しいね」

「岩本も優しいのは変わってないぞ」

「……………私は変わったよ
 優しくなんかないし…………自分自身が良く分からないもん」

「そんな風には見えなかったけどな
 俺……まだ岩本のこと好きだ
 一回断られてるけどさ………忘れられない」

「………そっか
 でも…………ごめん
 私、好きな人いるから」

「あれ?
 彼氏じゃないんだ
 前は彼氏いるって言ってたのに」

「あー………良く覚えてるね」

「そりゃな
 振られたんだから」