私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編




少しすると電話を切った

「岩本さん、下に戻ろうか
 下山先生心配してるよ」

「…………………」

「下山先生とも何かあったよね?
 最近話してないし」

上岡先生は私と奏斗先生の関係を知っている

私が奏斗先生の弟と付き合ってることも

「…………雄斗を取られた」

「雄斗って………下山先生の弟さんだっけ?」

「…………はい」

「取られたって…………どうした?」

「奏斗先生が雄斗と離れろって………そしたら雄斗が離れた………
 もう2週間も話してない」

「電話とかメールも?」

「………はい」

「あー………それで下山先生を怒ってると」

「…………………2、3日って言われたのに………もう2週間
 雄斗が来るまで奏斗先生と話さない」

「……………そっか
 まぁ奏斗先生は話したいみたいだけどね」

「…………………」

「さっ、行こっか」

そして体育館へ向かった