私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「捨てない
 捨てるわけないだろ」

「………ハァハァハァハァハァハァハァ………やぁ……ハァハァハァハァハァ……ハァハァハァハァ……」

「香音………落ち着け………俺はお前の側にいるから……………ずっと側にいるから………離れないから……………」

「……ハァハァハァハァハァハァハァハァ……ゆ……と……ハァハァハァハァハァハァハァ………」

「大丈夫
 大丈夫だからな………ちょっとだけ休もうな………」

そして香音の背中をとんとんしながら寝れるようにうながした












しばらくして香音は動かなくなった



ふぅ……やっと寝たか………


香音…だいぶ体力使っただろうな…………


一人には……しておけないな………


香音を連れ、リビングに戻った















「おう、遅かったな」

「あぁ………ちょっとな……」

「香音………まだ無理そうな感じか…?」

「……………またやってた
 手だけはどうにか動かないようにしたけど………どうしても呼吸は落ち着かなくて………やっと寝た」

そう言いながらソファーに寝かせた

「そっか………」

「香音に………捨てないでって言われた」

「……………やっぱり……香音にはその思いが……強いのかな……」