「分かってるよ
 でも大丈夫だから
 ありがとな」

「下山先生………」

「さっ、授業続けるぞ」

「はーい」

そして黒板に書き始めようとチョークを持った瞬間


パキッ

あっ………チョーク……やっちゃった………


そして



視界が歪む


ドン!


どうにか黒板に手をついて支えてるけど………


結構ヤバいな………


立ってるのも……キツい……


「下山先生!」

「他の先生、呼んでこよーぜ」

「俺、行ってくる!」


そしてバタバタと音がする


いろんな生徒が声をかけてくれるけど………返事する気力もないや………


生徒に心配かけちゃ………ダメだよな………


「下山先生!?」

そんなことを考えてると誰かが来た

「………たか……なし………せんせ……………」

「下山先生、大丈夫ですか?」

「…………はぃ………すみません………」

「謝らないでください
 立てますか?」

「…………はぃ……………」

「じゃあゆっくりでいいので移動しましょうか?
 お前らは自習しとけ
 チャイム終わり次第、休み時間にしていいからな」


そして俺は高梨先生に支えられながら移動した