俺はチラリと詩音を見る。



ばちん



そんな音がしそうなほど目が合う。



俺の顔の温度急上昇。



「おぉ、勇見ろよ。
 コイツ煙出そうだぞー。」



「まぁまぁ、若いねぇ。」



詩音は俺から目を逸らしていなかった。



『す・ご・か・っ・た・よ』



そう口を動かして微笑んだ。




『あ・り・が・と』



俺はお礼の言葉を言った。



そしたらまた詩音は
可愛く、大きく頷いたんだ。



やっぱり俺、
スキなんだなぁって実感。