「せっかくのお誘い、とてもありがたいことなんですが、生徒会に入るのは自分の力で成し遂げないと意味がないんです」


「どうしてだい?生徒会長からの直々の誘いなのに」


「確かに私にはありがたいお話しですが、私は自分のクラスにも行けない未熟者です。このままじゃ、会長や他の皆さんに頼りっぱなしになってしまう。そんな自分は嫌なんです。これから先は自分の力で乗り越えていきたい。私は会長の隣を歩くにふさわしい人間になりたいんです!」


会長は悲しげな表情を一瞬見せて、すぐにいつもの笑顔に戻った。


「キミの気持ちはよく分かった。夏に行われる生徒会の面接を受けるといい。そこでどれだけキミが生徒会に入りたいか、面接官に気持ちをぶつけるといい。俺たちは一切手を貸さない。それでいいね?」


「ありがとうございます!」


こうして、私の新しい挑戦への幕が開かれた。