彼のとてつもなく、大きな声量はキーンという音を耳の奥で鳴り響かせた。


喉の筋肉どうなってるの!?耳を塞いでもこの人の声が耳に残る。


「ん?どこかで見た顔。…そうだ柊季が言ってた保健室登校の!確か名前は瀬名天音!」


「そうです。あの、もうちょっと声の大きさを下げて下さい!耳に響いてうまく聞き取れないんです」


「あ、悪い。いつもの癖で」


「いえ…」


いつもこんなに大きい声出してるの?生徒会って静かな人が多い印象だけど、彼みたいに熱血系の人もいるのね。


知れば知るほど、生徒会の印象が変わっていくな。


優しくてちょっと天然な木影会長、真面目な浅田さん、天神乱漫な一花さん。そして明るくて熱血タイプの福永さん。


十人十色の生徒会。この人たちが学校を支えているんだ。