テーマパークから帰ってきた私たちは途中、スーパーに寄って夕飯の材料を買い、柊季さんの家へと向かった。


今夜は生徒会のメンバーでクリスマスパーティー。とは言っても、今日はクリスマスではない。


当日は皆用事があるから集まれる日にやろうってことになった。それが今日。


この日も午前中は皆忙しかったから、夜になっちゃったけど、皆夢に向かって頑張っているから今日は良い息抜きとなるだろう。


到着するとそこには一花ちゃんたちが待っていた。中に入って早速夕飯の準備を始める。この日は柊季さんに料理を教えることになっていた私。


一花ちゃんたちはでデザート担当なんだけど、柊季さんの包丁さばきが不安なのか、作業が一向に進まない様子。


「いぶくん、私たちの命日にするつもりなの?」


「なんだと一花。これでも頑張って野菜を切ってるんだぞ!?」


いや、一花ちゃんの心配もよく分かる。柊季さんの手つきはかなりおぼつかない。いつ指を切ってもおかしくない状態だ。


「柊季さん、まずは野菜をしっかり抑えることからですよ。猫の手じゃなくてもいいので、しっかり野菜を抑えてください」