【完】保健室の天使は、天然な生徒会長のトリコ

「こっち向いてくれないとソース取りにくいよ」


手を伸ばして頬に手を当てて顔を近づけてきた。


待って…!まさかこんな人の多いところでダメ!


「ひゃ!」


頬に冷たいものが当たって驚いた私はそっと目を開けると、柊季さんは手拭きで汚れた口元を拭いてくれていた。


「キレイになった。あ、リップ取れちゃった。ごめんね。ソースだけ取ろうとしたんだけど…」


「大丈夫です。リップはお直し用に持ってきてるので。取ってくれてありがとうございます」


「どういたしまして」


わざわざ取ってくれたのにとんだ勘違いをしてしまった。でも、キスしたいって思っちゃうんだよね。あれだけ近くにいたら。


「食事も済んだし。次はどこに行きたい?」