「ではこれから生徒会で中庭の手入れを始める。各自、日頃の感謝を込めながら仕事に打ち込むように!」


「「はい!」」


季節は冬に近づき、寒い日が増えてきた。中庭の草木たちもそれに合わせるかのように、冬の準備を始める。


今、中庭は枯葉や折れた枝で床を埋め尽くしている。日々の手入れは専門の業者の方たちが入って行われている。


しかしこの日はお休みの日らしく、なので今日は生徒会で手入れをすることになった。



「天音、一緒にやろう」


「おっと、柊季はこっちだ」


突然浅田さんが柊季さんを掴んで私から引き離した。不満そうな顔をする柊季さんだけど、浅田さんには何やら考えがあったらしく。