【完】保健室の天使は、天然な生徒会長のトリコ

「ごめんごめん。今行くから」


怒る姿はまるで小動物並の可愛さ。なんかお似合いだなこの2人。


なんだろう。すごくもやもやする。さっきまで胸がぽかぽかと温かい感じがしたのに、今は痛みがあって冷めきっているような、そんな感覚。


「瀬名さん、俺行くね」


「あ、はい!」


もう行っちゃうだって思ったら寂しいなんて、子供みたいに駄々をこねたくなるのはどうして…?


「またね」


最後に残していった笑みは、私の頭から離れなかった。


優しい笑顔だった。あんな優しい笑顔を向けられたらそりゃあ、胸のドキドキも鳴り止まないや。


「好きだなぁ、あの表情」


この時、私は初めて恋を知った。