生徒会の仕事もこれからは一般メンバーと同じ扱いになり、私はあまりに生徒会室には来れなくなる。


保健室《ここ》を離れるよりも辛いなんて。それほど沢山の思い出や努力があの場所にはあったのだろう。


「天音ちゃんおっはよー!」


朝一番に元気な挨拶をしてきたのは、私のクラスメイトの西条一花ちゃん。生徒会の書記担当で、愛嬌ある見た目や仕草が癒し的存在。


私の一番の友だちです。


「おはよう一花ちゃん」


「瀬名さん、西条さんおはよう」


「「おはよう!」」


クラスメイトとのコミュニケーションもだいぶ慣れてきた。これも学校祭の効果だろうか。


窓側の一番奥の席。そこにはあの事件の主犯の萩野さんが座っている。学校祭が終わって、自宅待機を終了した萩野さんは今日からいつも通り、私と同じように登校を始めた。


クラスでは一番浮いた存在となってしまった。犯してしまった事が大きすぎたのが原因だ。