【完】保健室の天使は、天然な生徒会長のトリコ

「何もかもお見通しじゃないですか!からかうのもいい加減にしてください」


「それは出来ないよ」


「なんで…きゃ!」


私が前を向いてくれないせいか、柊季さんそのまま抱きしめ始めた。力は強いけど、どことなく優しい。


普段から香る、柊季さんの優しい匂いが一段と近くに感じる。この距離だと抵抗することさえできない。


諦めてこの腕の中で反省しよう。


「俺だって同じだよ」


「同じ?」


「俺が誘う前に颯太とゲームに参加して、しかも楽しそうに。手まで繋いでさ…。どれだけ妬いてたか、天音知ってる?」


柊季さんも嫉妬?


そう思うと自然に力が抜けてきて、思わず笑みがこぼれた。


同じだったんだ私たち。