「生徒会長の木影柊季。この子は俺の大切な女性だ。指一本でも触れたら許さない」


二人の気迫に驚いて男子大学生たちは逃げていった。


もう済んだはずなのに柊季さんは私を離す気配はなく、さっきよりも腕の力強くなってきた。


「柊季、天音さんが苦しそうだぞ。そろそろ離してやれ」


「あ…!ごめん天音。苦しかった?」


「大丈夫。柊季さん、助けてくれてありがとうございます。浅田さんもありがとうございます」


「これくらい問題ない」


ようやく離された身体はまだ熱を帯びていた。柊季さん触れられた感触がまだ残ってる。


さっきの柊季さん様子が変だった。あんな風になるなんて今までなかったのに。