「さぁ?考えたこともない。俺は天音が幸せならそれでいい」


「その言葉、後悔することになるぞ」


後悔なんてするはずない。これは俺の片思いだ。狙っているのが他にもいればそいつらと同じということ。


キズは浅いだろう。天音が笑顔で過ごしてくれれば、俺は何も後悔はない。


「生徒会長、書類の確認をお願いします」


「分かった。すぐに行く」


「柊季、もう一度言う。後悔してからは遅いんだ。天音さんを悲しませることは絶対にするな」


親友からの忠告は聞き入れず、仕事に戻っていた。後に思い知ることになる。


その言葉の重大さをーー