【完】保健室の天使は、天然な生徒会長のトリコ

「フクロウか。なるほど、いい鳥だ。それじゃあ瀬名さんは…」


私のことを覗き込む木影会長はまさかに王子様。近くで見れば見るほど、きれいな顔立ちと吸い込まれそうな瞳。


こんなのみんな好きになるに決まってる…!現に私も、鼓動がうるさいくらい大きい音が身体中に響いている。


「きれいな翼を持つ、小鳥かな。瀬名さんって顔きれいだし」


「きれい?」


「うん、とても。…どうしたの?」


「いえ、別に…」


“きれい”か。もったいない言葉。私には似合わないよ。