俺様のハート。

陽彩の可愛さに毒されているのは、もはや確実。



学校で可愛い顔するのは反則だって、わかれよな……って。




今夜、俺の家に来る。

大好きな女が。

自分が獣にならないか、そこだけが心配。


好きが膨れ上がって、襲い掛かるとか……


あぁ……俺ならやりかねない。

絶交・縁切りパターンは、絶対に避けねぇと。





「おはよう」と俺様に手を振る女子達。

もちろん俺様は無視を貫いている。



でも……


はっ!

この足音は!



こいつだけは絶対に無視したくない。

俺様は足を止め、振り返った。