「だから、彩自身がヒーローになる必要はなくて。…あ、いや女神にはなれるはず。彩ならきっと。」


「喧嘩なんてしない。慈悲深い、愛情で全てを包み込むような女神を目指せば良いよ。うん、これなら道を踏み外さない。」


うんうんと頷くすずちゃん
最後の言葉が全てな気がして…。わざわざ女神を出してヒーローの代わりとなる目標を掲げてくれたすずちゃんこそ女神だと思った。






あっという間に終わった夏休み
考える時間がありすぎて、毎日あの公園の日のことを思い出してた。

すずちゃんに好きになっちゃったんじゃない?と言われたことがずっと頭にあって、どうだったかなと考えれば考えるほど、ヒーロー=王子様の方式が合ってるような気がして。




2学期からはすずちゃんのアドバイスを参考に女神を目指そう。

そしたら、ヒーローみたいな王子様に会えるかもしれない。


ヒーロー=王子様
私の中で、これだと妙に腑に落ちたのを覚えてる。