憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした




手は後ろで結ばれている。足は開かない。



その状況でできることは抵抗することだけで。
たぶん大声を出しても誰もいない。



体を動かして抵抗を始めた私を上に乗る男は膝に力を込めて止める。


「じっとしてたらもっと気持ちいいから。」


胸に手が触れ、ぎゅっと掴まれる。

「っ痛…。」

「結構あるよねー、あのチャイナドレスエロかったよー!」


両方を強い力で触られて痛い。
その痛みに耐えていると、首筋に何かが触れた。

その瞬間、吸われてるような痛みを感じて逃れると目の前の男は楽しそうに笑った。


「ついた♪…楽しー!テンションブチ上がりなんだけど!彩ちゃん分かる?」



お腹に何かを押し付けてる男
満面の笑みを浮かべながら何度も押し付けてくる。



さすがにこれは何か分かってしまった。
逃げようとする私を見て、

「分かった?もうギンギンなの。きついから出すね。」



ごそごそとズボンを触る男から目を逸らして、遠くに見える出入り口を眺める。


誰か助けて。


そんな願いをぶった斬るように楽しそうな男の声が聞こえてきた。



「ははっ!もうぐちょぐちょだわ。見て彩ちゃん。俺こんなの初めてだわ。」