憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした




誰…?

制服姿からは同じ高校生とは思えないくらい色気が出てる。
少し長めの髪から覗くキリッとした目が私の下半身にいった気がした。


変態だ!と思ったけど、今私がバタついてたからスカートがめくれてる可能性がある。

それに気づき、すぐソファから起き上がって彼から距離を取った。



その様子を鼻で笑われ、さんきゅーと言いながら空いたスペースに座った。





「これ昼飯?足りるか?こんだけで。」


ソファの端で縮こまってる私にテーブルに置いてたメロンパンを投げてくる。


自分はというとコンビニの袋からおにぎりとラーメンをテーブルに並べてる。


そのままラーメンを開け、ずるずると食べた後、大きな一口でおにぎりを食べてた。



「……あの、何でここに?」

知らない人が同じソファに座って食事を始めるなんて怖いんですけど。



「それはこっちのセリフだけどな。」

「いや、先にいたの私なんですけど…?」


私がそう言うと、ずるずる食べてたラーメンの箸が止まった。