れんれんと恋するための30日



「幸の事は、好きだよ。
でも、それは幼なじみとしてなのか、何なのか分かんない」


「もういいよ、私にはそんなに時間がないんだ。
私は一番にれんれんが大好きだけど、れんれんはそうじゃないのが分かった。
だから、私は、幸のためにこれからを過ごす」


たまに、蓮は幸の訳の分からない話の流れに戸惑ってしまう。


「これからって?」


目に涙を溜めた幸は、ニッコリ笑った。


「拓巳とつき合う」


「は??」


蓮は幸の考えている事についていけない。
拓巳とつき合うって、展開の早さにも程がある。


「なんだよ、それ」


「本当はれんれんとつき合いたかったけど、しょうがないよ」


安藤拓巳、あいつに幸を渡したくない…
でも、俺がそんな事を言える立場かよ。
あ~、どうすればいいんだ?
幸を誰にも渡したくないっていうこの気持ちは、一体何なんだ?

蓮の家の前に着くと、幸は涙を堪えてバイバイと言った。
蓮は自分の家の門の前で、幸が幸の家の玄関に入るまで見送る。

拓巳とつき合うなんて、絶対、認めないからな…

蓮はまるで自分がふられたような敗北感に押しつぶされそうだった。