あっという間に時間は過ぎて、午後からはそれぞれで好きな所を回った。
幸と蓮はどれだけ乗り物に乗れるかに挑戦し、道と透子はボートに乗ったり二人の時間をゆっくりと楽しんだ。
もう、そろそろ、閉園時間が迫っている。
「最後に観覧車に乗りたい。
ミッチー達も乗ろうよ」
幸がそう言うと、道と透子は顔を見合わせ二人で頷いた。
そして、蓮と幸、道と透子の二組で上下のゴンドラに乗り込んだ。
「透子さん、ちゃんとミッチーに言えるかな」
幸が動くたびにグラグラ揺れるゴンドラに、蓮は吐きそうになっていた。
「何を?」
「透子さんの今までの自分の気持ちを、ミッチーに素直に伝えられるか心配なんだ」
幸は上で揺れている道達のゴンドラを、どうにかして見ようと必死だった。
「幸、そんなの幸が心配することじゃないよ。
それより俺の事をもっと心配して…」
「何を?」
幸は蓮の隣に移動してきた。
「幸が動く度にこのゴンドラが揺れて、俺、マジ吐きたい…」
福はそんな蓮が可哀そうで可愛くて、優しく背中をさすってあげた。
「そんな事したら、マジで吐くかも」
「それだけはやめて~~~」



