れんれんと恋するための30日




幸と透子は、バラの庭園を二人で歩いた。


「透子さん、ちゃんとミッチーに自分の気持ちを伝えた?」


福は透子の考えている事が何となく分かった。
まだ、ちゃんと伝えていないに違いない。


「ちょこちょことは言ってるんだけど、なんだか道って鈍感なのか全く分かってないみたい」


福は同感だった。
道はマイペース過ぎて、周りの変化に気づく能力が乏しかった。


「透子さん、ミッチーに限ってはちゃんと伝えなきゃダメだと思う。
透子さんはどうしたいのかを」


「でも、私がどうしたいかは、道にとってはどうでもいい事なんじゃないかな?」


「透子さんの事を愛していれば、透子さんとどうしたいかちゃんと考えてくれる。
どうしたいかをちゃんと話し合わないと、もうすぐミッチーはフランスに帰ってしまう」


透子の顔がすぐに曇った。


「そうだよね…
後悔しないように自分の気持ちをぶつけてみるね」


福は透子の手を握った。
透子に勇気が出るよう、福と幸のパワーを送りたかったから。