れんれんと恋するための30日



9月の21日から23日までの長い連休は、福は三日ともバイトを入れていた。
蓮は、以前は透子と約束があると言っていたけれど、今はどうなのか全然分からない。

福は昼過ぎからバイトに入った。
でも、蓮はいない。

連休ということで店はいつもより客で溢れている。
福は仕事に慣れて手際よくこなしても、それでも目が回るほど忙しかった。
すると、一時間が経った頃、蓮がバイトの恰好で福の前に現れた。


「れんれん、今日は休みじゃなかったの?」


福は嬉しさのあまり蓮の前でピョンピョン跳ねながら聞いた。


「ほら、暇になったから、急きょ入れてもらった」


「嬉しい」


蓮はピョンピョン飛び跳ねている幸を、肩をつかんで落ち着かせた。


「幸は今日は何時まで?」


「8時」


「じゃ、俺も8時まで働く。
一緒に帰ろう」


福は蓮がそばにいると何でも頑張れる。
蓮が福のことを見ていると思うだけで、仕事が百倍楽しくなる。。

恋をするってこういうこと?
私はれんれんに確実に恋をしている…