れんれんと恋するための30日



「幸、違うんだ。
幸が目覚めたのは、きっと俺のキスでだよ。
ほら、なんかの童話で、王子様のキスでお姫様が目覚めるってあるじゃん」


福は驚いて蓮から離れた。


「キスしたの?
幸に? なんで?」


もう一度、蓮は福を抱きしめた。


「なんでって…
幸が好きだからだよ」


福は、もう一度、蓮から離れて、蓮の顔を真剣に見る。


「でも、透子さんは?」


「透子より、幸が好き」


福は嬉しさのあまり蓮に飛びついた。


「私もれんれんが大好き。
あ、でも、さっきのキス、私、何も覚えてない。
れんれん、もう一度キスをして、お願い」


「え~、マジか?
じゃ、うん、ちょっと…

ちょっと、そんな大きな目で見られちゃ無理だよ。
軽く目を閉じて」


福は言われるままに軽く目を閉じた。

蓮のキスは、優しくてとても温かかった。
ちょっとだけミントの味がして、また、何度もしたくなる。

きっと、蓮の気持ちが神様に通じたのかもしれない。

神様…
あと、与えられた半月、福は蓮のために一生懸命に生きます。
悔いのないように…