れんれんと恋するための30日



蓮は、眠っている幸にそっとキスをした。
そして、今度は、優しく髪をなでる。
キスをしたせいで、蓮の幸への好きという気持ちがどんどん溢れ出す。
寝ている幸の鼻にもおでこにもキスをする。

幸、早く起きてくれ。
そうじゃなきゃ、幸のこと襲いそうでマジでヤバい…

すると、幸が、パチリと目を開けた。


「ここはどこ?」


福はしばらく目を開けたまま、動けなかった。
私は神様に上へ帰るように言われたのに、神様は今度は私をどこへ連れてきたの?


「幸? 大丈夫か?」


福は驚いて蓮を見た。
今、れんれんは私の事を幸って呼んだ?


「れんれん?
私は今、どこにいるの?」


福は蓮が手を握っていてくれていることに、やっと気づいた。


「学校の保健室だよ。
リレーの途中で倒れたんだ。
覚えてない?」


福の頭の中で、波が押し寄せるように記憶の断片が蘇ってくる。
私、また、ここへ戻れたんだ…
れんれんの元へ。


「きっと、れんれんが、私の手を握ってくれてたからだ。
だから、私がここに戻って来れたんだ…」


福は横に座っている蓮に抱きついた。
涙が止まらない。
もう会えないと思ってたから…