生花としての花の命はとても短い。だけど、プリザーブドフラワーに加工したら長期間楽しむことができる。腕の良い職人ならなおさら、半永久的に楽しむことが可能だ。
わたしがプリザーブドフラワー職人を探しているその理由――――それは、エレン様からいただいたユリの花束を長期保存するためだ。
せっかくのエレン様からの贈りものだもの。どんな高級な品物より尊い宝物だもの。大事にしたい。なんなら永遠に愛で続けたい。
だからこそ、職人探しは至上命題なのだけれど。
「そうだと思いました。でしたら……俺の屋敷にいらっしゃいませんか? 俺が加工させていただきますよ」
「え?」
その瞬間、わたしはリアルに心臓がとまるかと思った。
(わたし、推しのお宅に招かれたの? いいの? 本当に? 大丈夫? それって許される行為?)
葛藤はある。当然ある。
だけど、エレン様は追い打ちをかけるようにニコリと微笑んだ。
わたしがプリザーブドフラワー職人を探しているその理由――――それは、エレン様からいただいたユリの花束を長期保存するためだ。
せっかくのエレン様からの贈りものだもの。どんな高級な品物より尊い宝物だもの。大事にしたい。なんなら永遠に愛で続けたい。
だからこそ、職人探しは至上命題なのだけれど。
「そうだと思いました。でしたら……俺の屋敷にいらっしゃいませんか? 俺が加工させていただきますよ」
「え?」
その瞬間、わたしはリアルに心臓がとまるかと思った。
(わたし、推しのお宅に招かれたの? いいの? 本当に? 大丈夫? それって許される行為?)
葛藤はある。当然ある。
だけど、エレン様は追い打ちをかけるようにニコリと微笑んだ。



