「何故? 当然、ヴィヴィアン様が可愛いと思ったからです」
「かっ⁉ ……嘘ですよね⁉」
投げたのは直球なのに、かえってきたのは変化球だった。
どうしよう、ものすごく手強い。話を長引かせようとしているのだろうか――――相手はエレン様だと言うのに、ついついそんなことを勘ぐってしまいたくなる。
「嘘なんてつきませんよ。それとも、ヴィヴィアン様は俺のことを嘘つきだと思っているのですか?」
「いいえ、まったく! 高潔なエレン様は嘘なんてつきません! つくはずがないんですけど……」
だって、信じられないんだもの。わたしが可愛い? そんな馬鹿な。自分で言うのもなんだけど、こんなに可愛げのない女はそういないと思う。偉そうだし、男勝りだし、ガツガツしているし。まあ、そうなるように育てられたんだけど。
「あなたは誰よりも可愛いですよ。俺が言うんだから間違いありません」
「は……」
エレン様がわたしを撫でる。愛しげにそっと瞳を細めて。
「かっ⁉ ……嘘ですよね⁉」
投げたのは直球なのに、かえってきたのは変化球だった。
どうしよう、ものすごく手強い。話を長引かせようとしているのだろうか――――相手はエレン様だと言うのに、ついついそんなことを勘ぐってしまいたくなる。
「嘘なんてつきませんよ。それとも、ヴィヴィアン様は俺のことを嘘つきだと思っているのですか?」
「いいえ、まったく! 高潔なエレン様は嘘なんてつきません! つくはずがないんですけど……」
だって、信じられないんだもの。わたしが可愛い? そんな馬鹿な。自分で言うのもなんだけど、こんなに可愛げのない女はそういないと思う。偉そうだし、男勝りだし、ガツガツしているし。まあ、そうなるように育てられたんだけど。
「あなたは誰よりも可愛いですよ。俺が言うんだから間違いありません」
「は……」
エレン様がわたしを撫でる。愛しげにそっと瞳を細めて。



