懐かしい。
2人掛けのベンチが1つあるだけの小さな公園。
あんまり騒ぐと怒られるからって
小声で話して聞き取れなかったりしたっけ。
それをまた笑い合ったっけ。
過去の記憶だしあまり覚えてないけど、
それでも小春のことを考えると
涙が溢れて止まらなかった。
泣いたった小春は戻ってこないのに
楽になるわけでもないのに。
それでも、小春のことばかりを考えて
また会えたらなんて。
会えるはずないのにね。
「ねぇ、泣かないでよ」
こ、はる、、?
幻聴でも聞こえるようになったのだろうか。
この公園で、ずっと隣で聴いていた小春の声が
確かに私には聞こえた。
いつも私に勇気をくれた爽やかで明るい小春の声。
絶対に小春の声だった。
「小春、だよね?」
「うん、他に誰がいるの?」
「小春は生きてるの?」
「うん、生きてるよ」
そんなわけがない。
ニュースにもなっていたし
小春のお母さんも"生前"って言ってたし。
けれど、幻聴でもなんでもよかった。
小春を感じられるだけで、なんでも。
「真っ赤じゃん」
私の目を見てあははと笑う小春に
私も笑顔になった。
「綾は笑っててよ、ね?」
私の頬を掴んで上に持ち上げる小春に
笑えないよ、なんてまた涙が溢れる。
「綾は元気してた?大学はどう?」
「元気だよ、大学も楽しく通ってる」
「そっか、それならよかった」
「小春は?元気?」
元気なわけがない。
でも、なんて言ったらいいかがわからなかった。
「元気だよ、相変わらず模範みたいな健康体だし」
「そっか」
健康体、ね。
なんだか嬉しいような寂しいような。
もしかしたら小春が自殺したんじゃないかって。
そう考えてしまうから。
2人掛けのベンチが1つあるだけの小さな公園。
あんまり騒ぐと怒られるからって
小声で話して聞き取れなかったりしたっけ。
それをまた笑い合ったっけ。
過去の記憶だしあまり覚えてないけど、
それでも小春のことを考えると
涙が溢れて止まらなかった。
泣いたった小春は戻ってこないのに
楽になるわけでもないのに。
それでも、小春のことばかりを考えて
また会えたらなんて。
会えるはずないのにね。
「ねぇ、泣かないでよ」
こ、はる、、?
幻聴でも聞こえるようになったのだろうか。
この公園で、ずっと隣で聴いていた小春の声が
確かに私には聞こえた。
いつも私に勇気をくれた爽やかで明るい小春の声。
絶対に小春の声だった。
「小春、だよね?」
「うん、他に誰がいるの?」
「小春は生きてるの?」
「うん、生きてるよ」
そんなわけがない。
ニュースにもなっていたし
小春のお母さんも"生前"って言ってたし。
けれど、幻聴でもなんでもよかった。
小春を感じられるだけで、なんでも。
「真っ赤じゃん」
私の目を見てあははと笑う小春に
私も笑顔になった。
「綾は笑っててよ、ね?」
私の頬を掴んで上に持ち上げる小春に
笑えないよ、なんてまた涙が溢れる。
「綾は元気してた?大学はどう?」
「元気だよ、大学も楽しく通ってる」
「そっか、それならよかった」
「小春は?元気?」
元気なわけがない。
でも、なんて言ったらいいかがわからなかった。
「元気だよ、相変わらず模範みたいな健康体だし」
「そっか」
健康体、ね。
なんだか嬉しいような寂しいような。
もしかしたら小春が自殺したんじゃないかって。
そう考えてしまうから。

