「ああ、そうしてくれ」

 そう言って、その日は解散となった。

 いつものフロアへ戻ると、もう先輩も帰った後だった。
 先輩はもうすぐ産休に入る。

 おそらく、イベントの要員で戻ってきたときにはいなくなってるかもしれない。寂しい。
 橋本君と戻ってきて、通常業務の残りをやり終えると七時回っていた。

 「たまには、飯でも行かないか?」

 「そうだね。行こうか」

 そう言って、ふたりで歩き出した。

 いつもの居酒屋さんに橋本君と行った。

 「お前さ、吉崎さんが産休入ったら本部長の仕事もするの?」