「大丈夫か?すまん」

 「い、いいえ。ありがとうございました。チェックし直します」

 「ああ、そうしてくれ。文章はすごくいい。その調子で頼む」

 「はい」

 そう言って、立ち上がると部屋を出て行った。

 「ふー。本部長ってなんて言うか、緊張感あるんだよな。ビクビクする」

 橋本君が言った。

 「わかるよー。私もそうだもん。怖いよね、なんとなく」

 「そうか?お前、緊張しているようには見えないぞ」