「わかった」

 そう返事をして、候補の夜をあげて連絡をした。

 翌日。昨日の話を元に、早速会議に入った。

 「水川さん。君の案がベースにあるようだから、まず君の意見を聞こうかな」

 そう言って本郷さんから案を出すように言われた。
 以前、お母様と話したとおり、年代別や家族の形を意識したモデルをいくつか提案してみた。

 「それがいいんじゃないかな。部屋の広さにもよるし、間取りにもよるだろう」

 樋口君がうなずいてくれた。

 「木村さんは商品の特徴に詳しい営業二部所属でしたので、それに合わせて商品を選んで頂くのはどうでしょうか?」

 「いいわよ。任せて」