私があたふたしているのを見て、史人が自分の名刺を出して個人の携帯番号とメアドを書いて渡してくれた。
「登録しておいて。返信してくれ」
小さい声で言う。
「……あ、はい」
じろりと彼を見ている英嗣さんを史人は笑顔で返した。
「すみません。久しぶりに会えたので……では、どうされるか決めて一週間以内にご連絡ください。部屋は今日から一週間押さえておきます」
「ああ、よろしく」
「……よろしくお願いします」
部屋を出るとそこで別れた。
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