「さっきの話の続きはどうなったんでしょう?私も聞いていいですか?」

 酔った勢いで聞いてしまった。

 「本部長はお付き合いしている人いるんですか?あるいは好きな人は?」

 「付き合っている人はいない。好きな女はいる」

 「……そうなんですね」

 なんとなく訳分からなくなって、足が止まってしまった。
 本部長が私のことを見る。

 「聞かないのか?」

 「……いいです」

 「どうして?」