御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい


 「ふーん。じゃあ、食べる方がいいな」

 「はい!」

 「お祝いだからな。イタリアンにするか?」

 「ホントですか?嬉しい!」

 本部長は笑いながら頭を撫でてくれた。

 「よしよし。じゃあ、行くか」

 そう言って、タクシーを停めると乗り込んだ。
 
 着いてびっくりした。有名イタリアン店。さすが本部長。突然でも入れるの?花の金曜日なのに。

 「本部長ってすごいんですね。こんな店急に来て入れるんですか?」

 「まあな。ちょっと待ってろ」